白の世界 (幼少期編)
「おい」
耳元からドスの効いた声が響く
リュージの顔は般若のようになっていた
だけど、私をだく腕はとても優しかった
だからなのか、私はそんなリュージから逃げようなんてこれっぽっちも考えることは無かった
ただ、ひとりそんなリュージをみて震えているのは
「ヒィッ!仕方ないだろ!ノックもないから闇討的なやつかと思ったんだよ!!!」
マナミなる人物であった
はぁ、しかたない
私はリュージの肩に顔を埋める
「リュージ怖い」
程なくしてリュージは機嫌よく準備された椅子に腰掛けた