白の世界 (幼少期編)
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マナミに渡されたファイルから数枚の紙を取り出す
それの隅々まで目を通す
「キヨハル」
「はい」
警護のために部屋の外に置いておいたキヨハルを呼び出すと、すぐに俺の後ろにくる
優秀すぎる部下は、時として怖いものだ
まあ、キヨハルとは幼少の頃からの付き合いだからこそ、背中を見せられるものだがな
「これ、お前も一応見ておけ」
俺が今見終わった紙を1枚キヨハルに差し出す
「?!これは!!」
「ああ、、」
「……やつら、どう動くでしょうか」
「さぁな。
あちらさんがあいつの事をどう認識してるのかでも話は違ってくるさ。」
「利用価値がないのか、それとも…」
12月で外は寒く、空調がいい感じに効いているはずのこの部屋で、何故が汗がたらりと滴る
「フッ、後者ならヤバいだろうな」