白の世界 (幼少期編)
「これは怪しい機械なんかじゃないよ
君の体に特殊な光線を当てて、身体機能とか発達機能とか...まあ、いろいろ分かる優れもの機械」
「特殊な光線?」
「僕が発見したものでね。発表なんてめんどくさいことしていないから、世間じゃ知られてないけど。
ああ、大丈夫。体に害はないよ」
分かったような、分からないような
そんな気持ちだったが、彼の態度がとても柔らかくなったためか、納得出来ていない私がいても、
「分かった。はいる」
と言ってしまうのは、やはりリュージありきだろう
リュージの知り合いというだけで、今の私には信頼出来る条件を満たしているらしい
まあ、敵意のあるものは除かれるが、
パソコンに繋がれたそれに入り横になると、その広さが身にしみてわかる
たぶん、リュージが入ってもゆとりがあるほどの大きさだ
「閉めるよー」
マナミによってブルーの半透明なフタが閉められる
途端に、ウイーンという機械音が響きまわった