白の世界 (幼少期編)
10分後、






プシューという空気が抜ける音を響かせながらフタが開かれる









「はい。おわりー」








私の体はマナミによってひょいっと持ち上げられ10分ぶりに地面と足をこんにちわさせた










「異常なしかなー」





マナミは次々に印刷される紙に目を通しはファイルへ綴じを繰り返す











そして、その作業がおわりファイルがかなりの厚さになったところで私たちはリュージの待つあの部屋に戻ることとなった








ほんと、トータル30分くらいしか経っていないのだろう






だけど、心がざわざわして早くリュージに会いたかった







まるで、子供だな







そう思う私はまさに子供なわけで






帰りはかなり足が軽かった





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