白の世界 (幼少期編)
「いてぇな」
そんな強くも叩いていない、いや叩けていないだろう
しかし、男は大げさに痛がる振りをする
そんな中でも私は彼への視線を外さない
それは本能のようなものなのか、視線を外してはいけないと感じた
男は口角をあげる
すると、私を軽々と持ち上げた
「ちょ!、」
「おうおう、暴れるんじゃないよ」
男にとって私の抵抗など無意味であるようだった
そのまま、男の乗ってきたであろう車へと向かう