愛してるなんて言葉は、いらない。
___2010年12月16日 02:37a.m.
00:00から始まった女子2人だけの誕生日会。
たくさんのメッセージがケータイに届く。
毎年0時丁度にくれるはずの流星からの電話が今年は無かった。
莉子とは、酷いよねーー!まっ!いっか!
とか言って盛り上がったけど
でも、やっぱり気になる。
廉とそのままオールでもして楽しんでるのかな?
という思いと、
14歳から付き合い始めて、もう今年で4年目だから
ちょっと冷めてるのかな。
でも、電話ぐらいしてくれたっていいじゃん。
誕生日だし。特別な日なんだから。
そんな気持ちで莉子と、オールする勢いで語り合ってたから凄く楽しいけど、
ケータイが気になって仕方なかった。
莉子「ちょっと、トイレ借りるね~」
玲華「はーい!場所わかるよね??」
莉子「ばっちりちり~◎」
両手でOKポーズを作りそれを目に当てて
トイレに向かって行った。
玲華「ほんと、バカだなぁ。」
と、笑いながら呟くと
莉子「バカじゃねぇわ!」
と、突っ込まれた。
全くどこまで地獄耳なのか。笑
クスクス笑っていたら
急に電話が鳴り響いた。
着信:流星ママ
こんな夜中に、、何かあったのかと心配になり少し声が大きくなる。
玲華「もしもし、こんばんは!どーしたんですか??」
流星母「玲ちゃん!!
今すぐ莉子ちゃんと東病院に来て!!
流星と廉くんが!!
とにかく!!とにかく急いで!!!!」
玲華「え、あ、はい、わかりました」
流星のママの圧が凄くてあまり理解できない。
すると
ちょうどトイレから帰ってきた莉子。
莉子「誰と話してたの??」
玲華「ねぇ、東病院だって。」
莉子「え?なに?東病院?なにがよ、どーしたの??」
笑いながら、まるで私の頭が狂ったみたいな
表情で覗き込んでくる。
玲華「今ね、流星のママから電話があって、今すぐ来て!って。私もわかんない。」
莉子の顔から血の気が引く。
莉子「とりあえず、行くよ。」
莉子の運転で東病院に向かった。