君の背中に見えた輝く翼に、私は恋に落ちました
ドキドキ…ドキドキ…
目が合って、笑顔を見ただけで
心臓がつよく鳴る…
顔から湯気が出てるんじゃ…と
思うくらい熱くなるのを感じた。
ドキドキ…ドキドキ…
わたしは胸に手を当て
視線を逸らした。
すごく痛い…
なんでかな??
一条先生の声で我にかえる。
「そろそろ式の時間だから、
廊下に出て出世順に並んでくれなー!」
その声にみんなは立ち上がって、
ぞろぞろと廊下に出て行く。
わたしは考えるのをやめて
みんなのあとに続き体育館へ歩き出した…
1時間ほどで式が終わり、
体育館から出た。
渡り廊下を聖奈ちゃんと
合流した璃子の3人で歩いた。
璃子と聖奈ちゃんは
あっという間に意気投合したようだ。
すごいな…2人の順応力。
そう思いながら、
わたしは渡り廊下の花飾りを見上げた。
中に入る時は緊張して、
ゆっくり見れなかったんだよね…
「春らしい色…すごく綺麗だね。
在校生の人に感謝しなきゃ!」
これだけの数作るのって大変だよね…
全体的に淡い色合いがわたし好み!
桃色、水色、黄色、白…
「すごく綺麗で可愛いなー」
そう呟いたわたしに
璃子と聖奈ちゃんは、
顔を見合わせた…
ん?
わたし、変なこと言った?
「どうしたの?2人とも…」
わたしが首を傾げると…
2人揃って可愛いー!と言いながら
わたしに抱きついてきた。
「だよねー!可愛いよね、花飾り」
また2人は顔を見合わせている…
そして大きなため息…
な、なに!?
2人して…
「可愛いってのは流羽のこと!!」
「そう!流羽のことを言ってんの!
相変わらず鈍感だねー」
2人は結託してわたしをイジる。
「な、なに言ってるの!?
可愛くなんかないよ!!」
可愛いってのは…
うん…地味に嬉しい!
けど、璃子…
相変わらず鈍感って…
褒めてるのか貶してるのかどっちよ!
顔を真っ赤にして怒るわたし…
それを見て、また笑う2人。
そのとき…
廊下のちょっとした段差に
つまづいて、前に倒れそうに…
あっ!!
倒れる!!
璃子と聖奈ちゃんの危ない!って
言葉が聞こえた。
わたしは思わず目をつむった。
でも、わたしは誰かの手によって
後ろから引っ張りあげられた。
「あぶね、大丈夫か?」
その声にわたしは
ゆっくり振りかえった…
えっ…!?
桐生くん!?
ドキドキ…ドキドキ…
触られたところがじんじんする…
「あ、ありがとう…大丈夫」
わたしの言葉を聞いて
安心したように
笑う桐生くん…
やっぱり桐生くんの笑う顔は
とても穏やかで温かい…
桐生くんは手を離して
「気を付けろよ、じゃあ」
と言いながら、通り過ぎざまに
わたしの頭をポンポンして
去っていった…
わたしは頭をおさえて
動けずにいた。
目が合って、笑顔を見ただけで
心臓がつよく鳴る…
顔から湯気が出てるんじゃ…と
思うくらい熱くなるのを感じた。
ドキドキ…ドキドキ…
わたしは胸に手を当て
視線を逸らした。
すごく痛い…
なんでかな??
一条先生の声で我にかえる。
「そろそろ式の時間だから、
廊下に出て出世順に並んでくれなー!」
その声にみんなは立ち上がって、
ぞろぞろと廊下に出て行く。
わたしは考えるのをやめて
みんなのあとに続き体育館へ歩き出した…
1時間ほどで式が終わり、
体育館から出た。
渡り廊下を聖奈ちゃんと
合流した璃子の3人で歩いた。
璃子と聖奈ちゃんは
あっという間に意気投合したようだ。
すごいな…2人の順応力。
そう思いながら、
わたしは渡り廊下の花飾りを見上げた。
中に入る時は緊張して、
ゆっくり見れなかったんだよね…
「春らしい色…すごく綺麗だね。
在校生の人に感謝しなきゃ!」
これだけの数作るのって大変だよね…
全体的に淡い色合いがわたし好み!
桃色、水色、黄色、白…
「すごく綺麗で可愛いなー」
そう呟いたわたしに
璃子と聖奈ちゃんは、
顔を見合わせた…
ん?
わたし、変なこと言った?
「どうしたの?2人とも…」
わたしが首を傾げると…
2人揃って可愛いー!と言いながら
わたしに抱きついてきた。
「だよねー!可愛いよね、花飾り」
また2人は顔を見合わせている…
そして大きなため息…
な、なに!?
2人して…
「可愛いってのは流羽のこと!!」
「そう!流羽のことを言ってんの!
相変わらず鈍感だねー」
2人は結託してわたしをイジる。
「な、なに言ってるの!?
可愛くなんかないよ!!」
可愛いってのは…
うん…地味に嬉しい!
けど、璃子…
相変わらず鈍感って…
褒めてるのか貶してるのかどっちよ!
顔を真っ赤にして怒るわたし…
それを見て、また笑う2人。
そのとき…
廊下のちょっとした段差に
つまづいて、前に倒れそうに…
あっ!!
倒れる!!
璃子と聖奈ちゃんの危ない!って
言葉が聞こえた。
わたしは思わず目をつむった。
でも、わたしは誰かの手によって
後ろから引っ張りあげられた。
「あぶね、大丈夫か?」
その声にわたしは
ゆっくり振りかえった…
えっ…!?
桐生くん!?
ドキドキ…ドキドキ…
触られたところがじんじんする…
「あ、ありがとう…大丈夫」
わたしの言葉を聞いて
安心したように
笑う桐生くん…
やっぱり桐生くんの笑う顔は
とても穏やかで温かい…
桐生くんは手を離して
「気を付けろよ、じゃあ」
と言いながら、通り過ぎざまに
わたしの頭をポンポンして
去っていった…
わたしは頭をおさえて
動けずにいた。