君の背中に見えた輝く翼に、私は恋に落ちました
翼side
春瀬流羽…
入学式前に、体育館裏で
出会った女の子。
小さくて、何の淀みもない
澄んだ瞳と
花が咲くように笑う
可愛い笑顔。
恥ずかしそうに…でも、
一生懸命に伝えようとする
健気な姿に、俺は心を奪われた。
言いたいことだけ言って、
俺に背を向けて、
足を引きずりながら
去って行く女の子を
視界から消えるまで、
見つめていた俺。
また会えるだろうか?と
思っていたら、まさかの
同じクラス。
びっくりしている俺に、
顔を赤くして、ペコッと
頭を下げた春瀬は、
やっぱり、可愛い…
入学式を終えて、教室へ戻る途中の
渡り廊下で、春瀬は
誰も気に留めない、
廊下の花飾りを、見上げて
本当に嬉しそうに見つめていた。
隣を歩く、友人から
可愛いと言われて、
『本当に可愛いよね…』と、
花飾りを見上げていて、
自分が可愛いと言われてる事に
全く気が付いていない…
素直で、一生懸命で、小さくて
花が咲いたように笑う春瀬。
両隣りを歩く友人から、
『流羽の事を言ってるの!』と
言われて、顔を真っ赤にして
抗議しているところを見ると、
本人に自覚はないんだろう。
本物の天然だな…
そんな事を思っていた矢先に…
段差に躓いて転びそうに
なっていたのを助けた俺に、
顔を真っ赤にして、固まる春瀬に
俺は、目も心も奪われて
この瞬間、春瀬は俺にとって
守りたい存在になった。
一目惚れなんて、今までの
人生で初めての経験で、
そんな事はあり得ないと
思っていた俺だけど…
俺は、間違いなく
春瀬が好きになった。
教室に戻ってすぐ、
自己紹介の時。
頭を下げた春瀬は、机に
頭をぶつけて、目に涙を
浮かべ、自分に視線が集まるのが
恥ずかしかったのか、
顔を真っ赤にして、自己紹介が
終わるまで机に突っ伏していた。
何をしても可愛く見えてしまうのは、
惚れた弱みというやつか…
なんにしろ、春瀬を
可愛いと思ってしまう、俺。
そんな時、クラス委員決めの
クジで、見事に当たりを引いた
俺は、内心溜め息をついたが、
担任の言葉に、手を挙げた人物に
驚いた。
春瀬だった…
小さく手を挙げる、春瀬は
どこかビクビクしていて、
なんとなく、目立つことが
苦手な事に気が付いた。
HRを終えて、長いようで
短い1日は終わり、
続々と帰る、クラスの奴らを
見やりながら、未だ机に
突っ伏す春瀬は、友人に
声を掛けられて、目を
潤ませながら、抱きついていた。
その姿は、言わずもがな
可愛い…
でも、目立つことが苦手な
春瀬は、きっと不安で
仕方ないはずだ。
俺が、守ってやらなきゃと
心の中で決意した。
その日、幼馴染の大輝に
好きな人が出来たと告げると、
『バスケ命で、今まで告白
されても、一度も首を縦に
ふらなかったのに!
熱でもあるのか!』と、
大きな瞳を見開いて驚いていた。
全くもって、その通りだ。
俺は、バスケだけが好きで
告白されても靡いたことは
一度もない。
バスケさえあれば、それだけで。
でも、俺は…
人生で初めて、人を好きになった。
あの小さくて、可愛くて
花が咲くように笑う、春瀬を。
学校までの道にある
桜の木を儚げな目で見つめる
どこか不安げな春瀬を…
俺は、守りたいと思った。
入学式前に、体育館裏で
出会った女の子。
小さくて、何の淀みもない
澄んだ瞳と
花が咲くように笑う
可愛い笑顔。
恥ずかしそうに…でも、
一生懸命に伝えようとする
健気な姿に、俺は心を奪われた。
言いたいことだけ言って、
俺に背を向けて、
足を引きずりながら
去って行く女の子を
視界から消えるまで、
見つめていた俺。
また会えるだろうか?と
思っていたら、まさかの
同じクラス。
びっくりしている俺に、
顔を赤くして、ペコッと
頭を下げた春瀬は、
やっぱり、可愛い…
入学式を終えて、教室へ戻る途中の
渡り廊下で、春瀬は
誰も気に留めない、
廊下の花飾りを、見上げて
本当に嬉しそうに見つめていた。
隣を歩く、友人から
可愛いと言われて、
『本当に可愛いよね…』と、
花飾りを見上げていて、
自分が可愛いと言われてる事に
全く気が付いていない…
素直で、一生懸命で、小さくて
花が咲いたように笑う春瀬。
両隣りを歩く友人から、
『流羽の事を言ってるの!』と
言われて、顔を真っ赤にして
抗議しているところを見ると、
本人に自覚はないんだろう。
本物の天然だな…
そんな事を思っていた矢先に…
段差に躓いて転びそうに
なっていたのを助けた俺に、
顔を真っ赤にして、固まる春瀬に
俺は、目も心も奪われて
この瞬間、春瀬は俺にとって
守りたい存在になった。
一目惚れなんて、今までの
人生で初めての経験で、
そんな事はあり得ないと
思っていた俺だけど…
俺は、間違いなく
春瀬が好きになった。
教室に戻ってすぐ、
自己紹介の時。
頭を下げた春瀬は、机に
頭をぶつけて、目に涙を
浮かべ、自分に視線が集まるのが
恥ずかしかったのか、
顔を真っ赤にして、自己紹介が
終わるまで机に突っ伏していた。
何をしても可愛く見えてしまうのは、
惚れた弱みというやつか…
なんにしろ、春瀬を
可愛いと思ってしまう、俺。
そんな時、クラス委員決めの
クジで、見事に当たりを引いた
俺は、内心溜め息をついたが、
担任の言葉に、手を挙げた人物に
驚いた。
春瀬だった…
小さく手を挙げる、春瀬は
どこかビクビクしていて、
なんとなく、目立つことが
苦手な事に気が付いた。
HRを終えて、長いようで
短い1日は終わり、
続々と帰る、クラスの奴らを
見やりながら、未だ机に
突っ伏す春瀬は、友人に
声を掛けられて、目を
潤ませながら、抱きついていた。
その姿は、言わずもがな
可愛い…
でも、目立つことが苦手な
春瀬は、きっと不安で
仕方ないはずだ。
俺が、守ってやらなきゃと
心の中で決意した。
その日、幼馴染の大輝に
好きな人が出来たと告げると、
『バスケ命で、今まで告白
されても、一度も首を縦に
ふらなかったのに!
熱でもあるのか!』と、
大きな瞳を見開いて驚いていた。
全くもって、その通りだ。
俺は、バスケだけが好きで
告白されても靡いたことは
一度もない。
バスケさえあれば、それだけで。
でも、俺は…
人生で初めて、人を好きになった。
あの小さくて、可愛くて
花が咲くように笑う、春瀬を。
学校までの道にある
桜の木を儚げな目で見つめる
どこか不安げな春瀬を…
俺は、守りたいと思った。