君の背中に見えた輝く翼に、私は恋に落ちました
それから2日に1度は、
各教科の先生からの用事で
呼び出され、2人で過ごす時間が
増えていった。
その度に桐生くんとも
少しずつ会話が増えて
わたしはドキドキさせられながらも
その時間を楽しめるように
なっていった。
そして4月半ばを過ぎ、
すぐそこまで5月が迫っていた。
そんなある日の昼休み…
教室の外から綺麗な女の人が
キョロキョロ中を覗いている。
「春瀬さんっているー?」
呼ばれたわたしは、その人のところへ
向かい、わたしですと声をかけた。
すると、上から下まで
ジロジロ見られた。
「あのー…わたしになにか?」
「わたし3年の時田麗奈(ときた れいな)。
ちなみにバスケ部のマネージャー」
「あっ…初めまして。春瀬流羽です。
5月からよろしくお願いします!」
おもむろに2枚の紙を渡された。
ん?
バスケ部の入部届と…
マネージャーの仕事内容が書かれたもの。
うわぁ!
マネージャーの仕事って
想像している以上に大変かも…
でも、頑張るって決めたし!
「わざわざ持ってきたのなんて初めて。
本来なら自分から取りに行くもんだよ」
「すみません…部活自体入るのが
初めてで、そんな物があるとは
知らなくて…」
申し訳ありませんと頭を下げた。
すると、璃子がわたしのところに
走ってきた。
「流羽、この人は?」
「あ、バスケ部のマネージャーの
時田先輩だよ。入部届と
マネージャーの仕事内容の資料
持ってきてくれたの!」
へぇーと言いながら
時田先輩を睨む璃子。
その目は昔からわたしを
イジメる人間に対して向ける目だ。
どうしよう!
なんか時田先輩も璃子を睨んでるし!
いったいどうしたの!?この2人…
先に視線を外した時田先輩は
「じゃあ5月の連休明け8日から来て。
遅れないでね、あと内容頭に入れといて」
「ありがとうございました!」
わたしの言葉を最後まで
聞くことなく、
時田先輩は足早に
行ってしまった。
気分を害させちゃったかな?
姿が見えなくなるまで
時田先輩の背中を見つめた
わたしは、一抹の不安を感じた。
各教科の先生からの用事で
呼び出され、2人で過ごす時間が
増えていった。
その度に桐生くんとも
少しずつ会話が増えて
わたしはドキドキさせられながらも
その時間を楽しめるように
なっていった。
そして4月半ばを過ぎ、
すぐそこまで5月が迫っていた。
そんなある日の昼休み…
教室の外から綺麗な女の人が
キョロキョロ中を覗いている。
「春瀬さんっているー?」
呼ばれたわたしは、その人のところへ
向かい、わたしですと声をかけた。
すると、上から下まで
ジロジロ見られた。
「あのー…わたしになにか?」
「わたし3年の時田麗奈(ときた れいな)。
ちなみにバスケ部のマネージャー」
「あっ…初めまして。春瀬流羽です。
5月からよろしくお願いします!」
おもむろに2枚の紙を渡された。
ん?
バスケ部の入部届と…
マネージャーの仕事内容が書かれたもの。
うわぁ!
マネージャーの仕事って
想像している以上に大変かも…
でも、頑張るって決めたし!
「わざわざ持ってきたのなんて初めて。
本来なら自分から取りに行くもんだよ」
「すみません…部活自体入るのが
初めてで、そんな物があるとは
知らなくて…」
申し訳ありませんと頭を下げた。
すると、璃子がわたしのところに
走ってきた。
「流羽、この人は?」
「あ、バスケ部のマネージャーの
時田先輩だよ。入部届と
マネージャーの仕事内容の資料
持ってきてくれたの!」
へぇーと言いながら
時田先輩を睨む璃子。
その目は昔からわたしを
イジメる人間に対して向ける目だ。
どうしよう!
なんか時田先輩も璃子を睨んでるし!
いったいどうしたの!?この2人…
先に視線を外した時田先輩は
「じゃあ5月の連休明け8日から来て。
遅れないでね、あと内容頭に入れといて」
「ありがとうございました!」
わたしの言葉を最後まで
聞くことなく、
時田先輩は足早に
行ってしまった。
気分を害させちゃったかな?
姿が見えなくなるまで
時田先輩の背中を見つめた
わたしは、一抹の不安を感じた。