君の背中に見えた輝く翼に、私は恋に落ちました
わたしには誰にも言えない秘密がある。
背中にある大きな火傷の跡と
右足の膝から下がなくて、
義足だということ…
熱湯をかけられてできた火傷は
見た目が少しグロテスク。
右足はバットで何度も殴打されて
足の関節がつぶれてしまい切断された。
そしてわたしは
下腿義足(かたいぎそく)生活を
余儀なくされた。
親につけられた消えない傷…
そして忘れられない辛い記憶…
幼心ながらに感じた…
怖い、悲しい、痛いという気持ち。
愛されていないと知った時の
苦しみ悲しみの記憶だ。
それでもわたしが笑顔でいられたのは、
ホームのみんながいてくれたから。
そして親友の璃子がいたからだ。
璃子は小学生の時からずっと一緒で
わたしの消えない傷も知っている。
当時のわたしはおとなしくて
言いたいことが言えない弱い子だった…
そんなわたしをいつも助けて守ってくれた、
お姉ちゃんみたいな存在。
そして憧れの存在なのだ。
璃子みたいになりたい…
そして
大切な人を守れる強い人間になりたいと
強く思うようになったんだ。
目立つことや大勢の人に見られるのは
慣れないし怖い。
でも…
わたしには守りたい
大切な家族がいる。
今わたしの目の前にいる
凛ちゃん…
蓮くん…
太一…
愛子さん…
明るく元気に笑うみんなが
なにかに悩み、苦しんだとき
全力で守れるように…
わたしにとって、みんなは
替えのきかない、【唯一無二】の
大切な家族。
愛情を知らずに、育ったわたしに、
たくさんのことを、教えてくれた
大切な人達だから…
守られるだけの、弱いわたしは
今日で、卒業する。
背中にある大きな火傷の跡と
右足の膝から下がなくて、
義足だということ…
熱湯をかけられてできた火傷は
見た目が少しグロテスク。
右足はバットで何度も殴打されて
足の関節がつぶれてしまい切断された。
そしてわたしは
下腿義足(かたいぎそく)生活を
余儀なくされた。
親につけられた消えない傷…
そして忘れられない辛い記憶…
幼心ながらに感じた…
怖い、悲しい、痛いという気持ち。
愛されていないと知った時の
苦しみ悲しみの記憶だ。
それでもわたしが笑顔でいられたのは、
ホームのみんながいてくれたから。
そして親友の璃子がいたからだ。
璃子は小学生の時からずっと一緒で
わたしの消えない傷も知っている。
当時のわたしはおとなしくて
言いたいことが言えない弱い子だった…
そんなわたしをいつも助けて守ってくれた、
お姉ちゃんみたいな存在。
そして憧れの存在なのだ。
璃子みたいになりたい…
そして
大切な人を守れる強い人間になりたいと
強く思うようになったんだ。
目立つことや大勢の人に見られるのは
慣れないし怖い。
でも…
わたしには守りたい
大切な家族がいる。
今わたしの目の前にいる
凛ちゃん…
蓮くん…
太一…
愛子さん…
明るく元気に笑うみんなが
なにかに悩み、苦しんだとき
全力で守れるように…
わたしにとって、みんなは
替えのきかない、【唯一無二】の
大切な家族。
愛情を知らずに、育ったわたしに、
たくさんのことを、教えてくれた
大切な人達だから…
守られるだけの、弱いわたしは
今日で、卒業する。