君の背中に見えた輝く翼に、私は恋に落ちました
「そんな顔で言われても
説得力ねぇよ」
溢れそうになる涙を
堪えるわたしを
優しく笑いながら見つめてくる。
そして、わたしの顔を覗き込んで
堪えきれずに流れてしまった
わたしの涙を、
親指で拭ってくれる桐生くん。
「春瀬の抱えるもの全部俺にくれよ」
「わたしと一緒にいると…
きっと桐生くんを傷付けたり、
嫌な思いさせるだけだよ」
だから、と続けようとした
わたしの言葉を遮り
「誰が決めたんだよ、そんなこと。
先の事ばっかり考えてたら
前になんか進めねぇよ」
そうかもしれないけど…
わたしの不安が
涙と共に流れ落ちる。
「春瀬の抱える不安な気持ちごと、
俺にくれよ。
絶対この手を離さねぇから」
わたしの手を優しく包み込むように
握る桐生くん…
わたしはこの手を…
桐生くんの気持ちを…
受け取ってもいいの?
わたしの想いを伝えてもいいの?
生まれて初めて好きになった人…
わたしの全部を受け止めて
好きだと言ってくれた
桐生くんがいる。
でも…
わたしと一緒に居て
いつか後悔する日が
来るかもしれないと
思うだけで、怖いよ。
わたしと過ごした時間の全てが
笑顔で溢れる日々であって欲しい…
好きな人に好きになって貰える…
そん素敵なことが自分にも起きた。
奇跡みたいなことが。
それだけで、
わたしは生きていける。
たとえ、
一緒にいることが出来なくても。
だから…
「わたしが…桐生くんの手を取る…
それは、今もこの先もずっと
…ない。
だからごめんね」
精一杯の笑顔でわたしはキミに
嘘をつく…
桐生くんの瞳が
そんなわたしを真っ直ぐに射抜く…
それから逃がれるように
視線を外して
桐生くんの手をそっと離し、
わたしは荷物を手に教室を出た。
傷付けてごめんね…
説得力ねぇよ」
溢れそうになる涙を
堪えるわたしを
優しく笑いながら見つめてくる。
そして、わたしの顔を覗き込んで
堪えきれずに流れてしまった
わたしの涙を、
親指で拭ってくれる桐生くん。
「春瀬の抱えるもの全部俺にくれよ」
「わたしと一緒にいると…
きっと桐生くんを傷付けたり、
嫌な思いさせるだけだよ」
だから、と続けようとした
わたしの言葉を遮り
「誰が決めたんだよ、そんなこと。
先の事ばっかり考えてたら
前になんか進めねぇよ」
そうかもしれないけど…
わたしの不安が
涙と共に流れ落ちる。
「春瀬の抱える不安な気持ちごと、
俺にくれよ。
絶対この手を離さねぇから」
わたしの手を優しく包み込むように
握る桐生くん…
わたしはこの手を…
桐生くんの気持ちを…
受け取ってもいいの?
わたしの想いを伝えてもいいの?
生まれて初めて好きになった人…
わたしの全部を受け止めて
好きだと言ってくれた
桐生くんがいる。
でも…
わたしと一緒に居て
いつか後悔する日が
来るかもしれないと
思うだけで、怖いよ。
わたしと過ごした時間の全てが
笑顔で溢れる日々であって欲しい…
好きな人に好きになって貰える…
そん素敵なことが自分にも起きた。
奇跡みたいなことが。
それだけで、
わたしは生きていける。
たとえ、
一緒にいることが出来なくても。
だから…
「わたしが…桐生くんの手を取る…
それは、今もこの先もずっと
…ない。
だからごめんね」
精一杯の笑顔でわたしはキミに
嘘をつく…
桐生くんの瞳が
そんなわたしを真っ直ぐに射抜く…
それから逃がれるように
視線を外して
桐生くんの手をそっと離し、
わたしは荷物を手に教室を出た。
傷付けてごめんね…