君の背中に見えた輝く翼に、私は恋に落ちました
泣きそうになるのを堪えて
みんなを見渡していたとき…
西日に照らされた
桐生くんの後ろ姿が見えて
わたしは思わず息を飲んだ…
ひいき目なしに
桐生くんはとても綺麗に見えたから。
あの時みたいに
飛んでる訳じゃないのに、
わたしにはその背中に
キラキラ輝く大きな翼が見えた。
まるで何かを包み込むような
大きな翼…
西日が翼を縁取っていて
より一層くっきりと見える。
桐生くん自身を表すような
温かい空気を纏っていて、
わたしは、目が離せなかった…
そのとき、急に桐生くんが
振り返った。
っ!!!
わたしは慌てて視線を逸らし
盛り上がりが収まらないみんなに
視線を移した。
ジッと見てたのばれたかな?
確認したいけど、見れないっ!
だって視界の隅に
こっちを向いてる桐生くんが
見えてるんだもん!!
わたしは見てません!を貫くべく
前の席の聖奈ちゃんに話しかけた。
すると、聖奈ちゃんが首を傾げた。
「流羽、どしたの?顔真っ赤だよ?」
その言葉にわたしは
思わず立ち上がって、
聖奈ちゃんの口を押さえ、
首を思いっきり横に振った!
何で顔が赤いか分かったのか
聖奈ちゃんはニマニマしている。
「違うからっ!!」
はっ!!
思わず出した声は思ってたよりも
大きくなってしまったようで…
盛り上がっているみんなが
一斉にシーンと静まりかえって
わたしを見てる。
わわわっ!!
めちゃくちゃ目立ってる!!
「春瀬ー?どしたんだー?
そんな大きい声で…」
先生の言葉にわたしは俯いた。
「何でも…ありません」
頭上から聖奈ちゃんの
クスクス笑う声が聞こえて、
わたしはHRが終わるまで
下を向き続けたのだった…
みんなを見渡していたとき…
西日に照らされた
桐生くんの後ろ姿が見えて
わたしは思わず息を飲んだ…
ひいき目なしに
桐生くんはとても綺麗に見えたから。
あの時みたいに
飛んでる訳じゃないのに、
わたしにはその背中に
キラキラ輝く大きな翼が見えた。
まるで何かを包み込むような
大きな翼…
西日が翼を縁取っていて
より一層くっきりと見える。
桐生くん自身を表すような
温かい空気を纏っていて、
わたしは、目が離せなかった…
そのとき、急に桐生くんが
振り返った。
っ!!!
わたしは慌てて視線を逸らし
盛り上がりが収まらないみんなに
視線を移した。
ジッと見てたのばれたかな?
確認したいけど、見れないっ!
だって視界の隅に
こっちを向いてる桐生くんが
見えてるんだもん!!
わたしは見てません!を貫くべく
前の席の聖奈ちゃんに話しかけた。
すると、聖奈ちゃんが首を傾げた。
「流羽、どしたの?顔真っ赤だよ?」
その言葉にわたしは
思わず立ち上がって、
聖奈ちゃんの口を押さえ、
首を思いっきり横に振った!
何で顔が赤いか分かったのか
聖奈ちゃんはニマニマしている。
「違うからっ!!」
はっ!!
思わず出した声は思ってたよりも
大きくなってしまったようで…
盛り上がっているみんなが
一斉にシーンと静まりかえって
わたしを見てる。
わわわっ!!
めちゃくちゃ目立ってる!!
「春瀬ー?どしたんだー?
そんな大きい声で…」
先生の言葉にわたしは俯いた。
「何でも…ありません」
頭上から聖奈ちゃんの
クスクス笑う声が聞こえて、
わたしはHRが終わるまで
下を向き続けたのだった…