君の背中に見えた輝く翼に、私は恋に落ちました
翼くんを抱きしめながら、
わたしの気持ちが
伝わりますようにって、力を
込めた。
初めて出会ったあの日、
わたしは翼くんの背中に見えた
大きく輝く翼に目を奪われた。
同じクラスになって、
一緒に過ごすうちに、
わたしは、キミに恋をしてるって
気付いた。
眩しいくらいに綺麗で
キラキラしていて…
フッと笑う優しい眼差しも
素っ気ない言葉の裏に隠された
優しさも、全てを知っても
変わらずにいてくれた強さも。
知るたびに、どんどん好きに
なっていったの。
でも、自分には翼くんの
傍に居る事は許されないって
思ってた…
だけど、そんなわたしの
気持ちごと包み込んで
手を伸ばし続けてくれた。
真っ直ぐわたしに向かってきて
受け止めてくれた。
だから、わたしも
翼くんに手を伸ばすことが
出来たの。
全部全部、翼くんのおかげなの。
本当にありがとう…
「流羽?どした?
泣いてる…」
わたしの目元に優しく触れる
翼くんの温かい手に
自分の手を重ねて…
「翼くんと出会って、
好きになって…
好きになって貰えて嬉しくて。
世界一幸せ者だなって思ったの」
涙を拭ってくれる手が、
わたしの後頭部に添えられて
翼くんの顔を至近距離で
見つめる形になって、
顔中がボッと熱くなるのが
分かった。
未だにこの距離には慣れることが
出来ないわたし。
そんなわたしを優しい眼差しで
見つめて…
「1日早いけど、流羽から
プレゼント欲しい」と、
言った翼くん。
「うん、もちろん!
本当はもう少し手を加えた
かったんだけど…」
そう言って翼くんに背を向けて
綺麗にラッピングされた
リストバンドが入った袋を
取り出して渡そうと
振り返ると…
「それも欲しいけど、
今、俺が欲しいものは別…
聞いてくれるか?」
「うん!
だって翼くんのお誕生日だもん。
何が欲しいの?
バイト代、プレゼントに
使っちゃったから
あまり大した物はあげられないけど」
翼くんの顔を見て、
言葉を待つわたしは、
何も言わず黙ってジッと
見つめてくる翼くんに
首を傾げた。
どうしたのかな?
すると…
「流羽の全てが欲しい、今すぐ」
「へ?わたし?」
自分に指を指して首を傾げた。
わたしはとっくに翼くんの
ものだよ?
クスッと笑った翼くんは、
わたしを抱き締めて、一言。
「流羽が今すぐ欲しい」
うん?どういう意味?
けど、欲しいってお願いを
聞いてあげたいと思った
わたしは、
「うん、翼くんになら
全部あげるよ?」
抱き締められた腕の中から
翼くんを見上げて返事した。
「じゃあ、行き先変更。
流羽、おいで」
立ち上がった翼くんが
伸ばす手に、わたしは
迷う事なく重ねた。
そして、来た道を戻る翼くん。
「翼くん、どこ行くの?」
わたしの問いかけに、ただ
笑うだけで、何も答えない翼くん。
どこか行きたい所でもあるのかな?
そんな事を考えているうちに
たどり着いたのは、翼くんのお家。
「今日はクロ以外いねーんだ。
だから、流羽と2人で
過ごしたい」
そう言われて、やっと翼くんの
言葉の意味を理解した。
『流羽が今すぐ欲しい』
それって…そういう事?
分かった途端、わたしの身体中の
熱が一気に上がって、
ドキドキと鳴る心臓の音が
鼓膜を揺らす。
「…うん」
ドキドキが最高潮に達したと
同時に翼くんに強く手を引かれ
わたしは、俯いたまま
足を踏み入れた。
わたしの気持ちが
伝わりますようにって、力を
込めた。
初めて出会ったあの日、
わたしは翼くんの背中に見えた
大きく輝く翼に目を奪われた。
同じクラスになって、
一緒に過ごすうちに、
わたしは、キミに恋をしてるって
気付いた。
眩しいくらいに綺麗で
キラキラしていて…
フッと笑う優しい眼差しも
素っ気ない言葉の裏に隠された
優しさも、全てを知っても
変わらずにいてくれた強さも。
知るたびに、どんどん好きに
なっていったの。
でも、自分には翼くんの
傍に居る事は許されないって
思ってた…
だけど、そんなわたしの
気持ちごと包み込んで
手を伸ばし続けてくれた。
真っ直ぐわたしに向かってきて
受け止めてくれた。
だから、わたしも
翼くんに手を伸ばすことが
出来たの。
全部全部、翼くんのおかげなの。
本当にありがとう…
「流羽?どした?
泣いてる…」
わたしの目元に優しく触れる
翼くんの温かい手に
自分の手を重ねて…
「翼くんと出会って、
好きになって…
好きになって貰えて嬉しくて。
世界一幸せ者だなって思ったの」
涙を拭ってくれる手が、
わたしの後頭部に添えられて
翼くんの顔を至近距離で
見つめる形になって、
顔中がボッと熱くなるのが
分かった。
未だにこの距離には慣れることが
出来ないわたし。
そんなわたしを優しい眼差しで
見つめて…
「1日早いけど、流羽から
プレゼント欲しい」と、
言った翼くん。
「うん、もちろん!
本当はもう少し手を加えた
かったんだけど…」
そう言って翼くんに背を向けて
綺麗にラッピングされた
リストバンドが入った袋を
取り出して渡そうと
振り返ると…
「それも欲しいけど、
今、俺が欲しいものは別…
聞いてくれるか?」
「うん!
だって翼くんのお誕生日だもん。
何が欲しいの?
バイト代、プレゼントに
使っちゃったから
あまり大した物はあげられないけど」
翼くんの顔を見て、
言葉を待つわたしは、
何も言わず黙ってジッと
見つめてくる翼くんに
首を傾げた。
どうしたのかな?
すると…
「流羽の全てが欲しい、今すぐ」
「へ?わたし?」
自分に指を指して首を傾げた。
わたしはとっくに翼くんの
ものだよ?
クスッと笑った翼くんは、
わたしを抱き締めて、一言。
「流羽が今すぐ欲しい」
うん?どういう意味?
けど、欲しいってお願いを
聞いてあげたいと思った
わたしは、
「うん、翼くんになら
全部あげるよ?」
抱き締められた腕の中から
翼くんを見上げて返事した。
「じゃあ、行き先変更。
流羽、おいで」
立ち上がった翼くんが
伸ばす手に、わたしは
迷う事なく重ねた。
そして、来た道を戻る翼くん。
「翼くん、どこ行くの?」
わたしの問いかけに、ただ
笑うだけで、何も答えない翼くん。
どこか行きたい所でもあるのかな?
そんな事を考えているうちに
たどり着いたのは、翼くんのお家。
「今日はクロ以外いねーんだ。
だから、流羽と2人で
過ごしたい」
そう言われて、やっと翼くんの
言葉の意味を理解した。
『流羽が今すぐ欲しい』
それって…そういう事?
分かった途端、わたしの身体中の
熱が一気に上がって、
ドキドキと鳴る心臓の音が
鼓膜を揺らす。
「…うん」
ドキドキが最高潮に達したと
同時に翼くんに強く手を引かれ
わたしは、俯いたまま
足を踏み入れた。