記憶を失くした少女【完】


全ての授業が終わると大平くんたちに今日は倉庫に行かないことを伝えて、萌ちゃんのいる隣のクラスへと向かった。


幸い萌ちゃんはまだ帰っていなくて、帰りの準備をしている途中だった。


「萌ちゃーん!」


「あれ?綺羅ちゃんどうしたのぉ~?」


いきなり教室に来たから驚いてる。

「一緒に帰ろう!」

学校より外の方がやっぱり話しやすいよね?


「……………いいよぉ!綺羅ちゃんの方から誘ってくれるなんて萌嬉しい♪♪」


萌ちゃんはいつもの笑顔でそう言うと、帰りの支度をしませて立ち上がった。


断られたらどうしようかと思ったけど、のってくれてよかった……………。




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