記憶を失くした少女【完】
蘇る記憶
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「ん………………あれ?ここは…………痛っ!!」
目が覚めるとそこは灰色のコンクリートで囲まれた窓のない部屋で、唯一ドアが1つあるだけだった。
きっと、叫んでも外には私の声1つ届かない。
動くとなおさら頭が痛む。
止血されている頭を思うと、萌ちゃんは殺すつもりなんて始めからなかったことが分かる。
………………って言っても取りあえず血は止めたって感じだけど。
普通に痛むし。
それより、なんで萌ちゃんがあんな事を_____……………。ガラの悪そうな人たちもいたし。
まさか、萌ちゃん脅されてるじゃ!!?
それで断れなくて私を殴ったに違いない!