記憶を失くした少女【完】
まぁ、記憶が戻んなきゃ絶対反対してたと思うけど~。
あ、そう言えば凌馬さんは私が記憶が戻ったこと知らないよね。
言ったほうが良いのかな~………、でも言うまでもないし。
「なに、考えてんだ?」
「ん~………いや。何でもない」
また言う機会があったときにでも、言うか。
あ、そう言えば!
私は急に思い出すと、家族写真の置いている場所の前に立った。
お母さんは幼い頃に事故で亡くなり、再婚した父は私を追い出した。詳しくはお義母さんが私を追い出したんだけど、それを止めないということは了承のうちだったのかもしれない。
生活費は向こうが通帳に振り込んでくれてるのはいいんだけど………………………さすがに使い過ぎは良くないし、バイトでもこれをきに始めてみようかな?
「凌馬さん」
「ん?」
「私、頑張るね!!!」
「…………………?」
バイト初めて出し、新しいことに挑戦するのはすっごくドキドキする!