記憶を失くした少女【完】









_____カラン♪


「いらっしゃいま___…………綺羅?」


「暇だから来てみた」


「お前その髪…………………あ、そこのカウンター席座れば?」


夜は凌馬さんが置いていった地図を見ながら、凌馬さんが経営してるバーへやって来た。


髪色を変えたからか、凌馬さんは一瞬私を見て固まった。

「髪色変えたんだな。誰だか分かんなかった(笑)」


「美容院言ってきたの。そしたら髪も巻いてくれてね、メイクもしてくれたの♪」


今日あったことを話す。


「へぇ~、それは良かったな!あ、飲み物はメロンソーダで良かったか?」


「うん」

凌馬さんは私の机の前にメロンソーダを入れたグラスを置いた。


上にはバニラアイスがのっている。


「前の綺羅っぽくはないけど、そっちの方新鮮で俺好きだわ。清楚な感じっていうの?」

そういうと凌馬さんは微笑んだ。

「私もこっちの方がいいなって思ったんだ!」

褒められて気分の良くなった私は、ニヤニヤしつつメロンソーダを一口飲んだ。


< 25 / 245 >

この作品をシェア

pagetop