【短編】 ねえ、好きです。
手紙を学校指定のカバンに丁寧に入れてから、倒れるようにベッドに横になる。
『…はあ、』
ここ最近、ため息が多くなった気がする。
それも、明日の告白の不安を押し殺すためだ。
こんなに、ドキドキしたのは初めて。
こんなに、泣いたのは初めて。
こんなに、笑ったのは初めて。
こんなに、、、好きになったのは初めて。
私はキミにいっぱい、「初めて」をもらった。
キミの笑顔を見て、こんなに胸を騒がすなんて、キミの顔の表情次第で、こんなにも一喜一憂する自分がいるなんて。
初めて知れた。