【短編】 ねえ、好きです。
[ねえ、明日時間ある?]
大丈夫?の返事は明日すればいい。
返信は送信後にすぐきた。
その速さに「待ってたのかな?」と期待してしまう。
[あるよ。]
……ちょっと、素っ気ない…
今なら、これがいつも通りだよ、と言える。けど、この時の私はそんな事考える余裕すら持ち合わせていなかった。
[よかった。じゃあ明日、昼休みに中庭で待ってて?あと久しぶりにさ、昼ご飯一緒に食べない?]
なんか、自分がキモいや……
と苦笑する。
[わかった。昼ご飯、すげー楽しみにして待ってる。]
返信の内容を見た途端、叫んだ。それから、足をバタバタとさせながら唸った。
『うー…あ〜…』
こんな風に喜んでしまう私は、もう彼にベタ惚れなのかもしれない。