不気味な洋館への招待状
始まりの刻
葉が少しずつ紅に染まりゆく中、私長野紗良(ナガノ サラ)はいつも通りの日常を送っていた。
いつもの道をいつも通りに親友の岡坂麻里(オカサカ マリ)と歩き、いつも通りに紅葉ケ丘高校に通う。
はっきり言って平和すぎて退屈。
「なんかパッと驚くような出来事ないかなー。」
「また紗良ったらーw平和の方が良いじゃん!」
やっぱり麻里もか…。
「平和なんて退屈だよー。退屈すぎるくらい!!」
「平和だったら何の心配もいらないじゃん?それに面倒な揉め事だってないし。」
みんなそうだ。
みんな決まってこう言う。
ただ面倒くさい事に巻き込まれたくないがために争うことさえもやめた。
いや、正確には止めさせられたと言ったほうがいいか。
政府によって2045年をもって禁じられた行為。
それは『人と争ってはならない。みな平等とし、どんな競争でも許されない。』ということ。
学校の行事の内容も大まかに変わって面白くなくなった。
例えば体育祭では争う競技が全て無くなり、ダンスや集団行動などの集団パフォーマンスしかできなくなった。
2045年より前は楽しそうな行事だなと感じていたもの。
いつもの道をいつも通りに親友の岡坂麻里(オカサカ マリ)と歩き、いつも通りに紅葉ケ丘高校に通う。
はっきり言って平和すぎて退屈。
「なんかパッと驚くような出来事ないかなー。」
「また紗良ったらーw平和の方が良いじゃん!」
やっぱり麻里もか…。
「平和なんて退屈だよー。退屈すぎるくらい!!」
「平和だったら何の心配もいらないじゃん?それに面倒な揉め事だってないし。」
みんなそうだ。
みんな決まってこう言う。
ただ面倒くさい事に巻き込まれたくないがために争うことさえもやめた。
いや、正確には止めさせられたと言ったほうがいいか。
政府によって2045年をもって禁じられた行為。
それは『人と争ってはならない。みな平等とし、どんな競争でも許されない。』ということ。
学校の行事の内容も大まかに変わって面白くなくなった。
例えば体育祭では争う競技が全て無くなり、ダンスや集団行動などの集団パフォーマンスしかできなくなった。
2045年より前は楽しそうな行事だなと感じていたもの。