不気味な洋館への招待状

「じゃぁ、私はこっちだから！ばいばい紗良、蓮也！」
「ばいばい！麻里！」
「じゃーな、岡坂！」
「うん！」
ﾃｸﾃｸﾃｸﾃｸﾃｸ
「紗良…。」
「ん？なに？蓮也」
「いや、やっぱなんもねぇ。また明日な！」
「うん、また明日！」
そう言って私は家の門を開けた。
決して立派とは言えないけどまぁまぁ新しい一軒家。
それが私の家。
隣の家はすごく立派な一軒家。
まるで豪邸のような感じ。
それが蓮也の家。
隣で住んでいるのが恥ずかしくなるくらいの差。
まぁ、別に慣れた事だしいいのだけれど。
((あれ？ポストに何か入ってる。なんだろ？))
そこに入っていたのは赤い文字で長野紗良と書かれた真っ黒な封筒だった。
その時の私はただのイタズラとして認識していた。
きっと蓮也の仕業だろう。
そう思いながら家の中に入っていった。