カッコよくても、いいですか?
その日
そのグロス可愛いね、ってはしゃぐ女子とか。
新作のワンピース買ったんだ、って自慢気に笑う女子とか。
必死に腕伸ばして自撮りする女子とか。
別に、悪いとは言わないけど。
理解できない。
購買に行くために、ざわついている廊下を友人の河井杏と並んで歩いていると、杏が急に私の顔を覗き込むように首を傾けた。
「…何」
「何か考え事してた?」
私をじっと見つめる杏の大きな黒い瞳が窓から射し込む光を受けてビー玉の様に輝く。
何で分かったんだ、と杏の小さな顔を見つめていると、杏は「図星かぁ」と目元を細めた。
「いつもクールでカッコイイつばさちゃんが珍しいね。どしたの?」
「いや…ちょっと気になって」
新作のワンピース買ったんだ、って自慢気に笑う女子とか。
必死に腕伸ばして自撮りする女子とか。
別に、悪いとは言わないけど。
理解できない。
購買に行くために、ざわついている廊下を友人の河井杏と並んで歩いていると、杏が急に私の顔を覗き込むように首を傾けた。
「…何」
「何か考え事してた?」
私をじっと見つめる杏の大きな黒い瞳が窓から射し込む光を受けてビー玉の様に輝く。
何で分かったんだ、と杏の小さな顔を見つめていると、杏は「図星かぁ」と目元を細めた。
「いつもクールでカッコイイつばさちゃんが珍しいね。どしたの?」
「いや…ちょっと気になって」
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