イケメン医師は今日も新妻が可愛くて仕方ない
そうして服を片付け終わる頃、新たに荷物を持って伊吹が部屋に戻ってきた。
置いとけない食材や、化粧品などとバックや靴である。
靴はそんなに多くはなかったので、玄関のシューズクロークにササっと入れた。
バックはクローゼットかなと思いつつ、化粧品を持ち洗面台へ。
鏡の裏の収納に化粧水や美容クリームに洗顔料を入れて、お気に入りの櫛やらもそこにしまう。
そのあとまた寝室に入りバックを置き、台所に行くと伊吹が食材を移動してくれてた。
それを冷蔵庫にしまったりして粗方の片付けが終わると、22時過ぎていた。
それでも早いほうな気がする。
「伊吹、お茶入れるけど何飲みたいの?」
「じゃあ紅茶」
「はーい」
実はちょこちょことここに来ていたし、ここで私が作ったご飯を食べたりしてることもあったので勝手知ったる他人の家である。
ササっとポットからお湯を注ぎ、紅茶を入れて持っていく。
夜の飲み物には、私も伊吹も砂糖は使わないのでストレート。
でもちょっと疲れたから、家から持ってきてたレモンのはちみつ漬けを入れて持っていった。
レモンとはちみつの香りと甘さ。
疲れた身体に甘さが染み渡る。
「今日からここが千花と俺の家。気に入らなきゃ引っ越しするけど。どうする?」
このイケメンは……。