イケメン医師は今日も新妻が可愛くて仕方ない
「千花、俺はずっと千花だけを見てきたよ。千花が可愛くて愛しくて。だからもう限界だった。早く俺のだって分かりやすく対外的に示したくて」
紅茶を飲み終わって、隣に座ってた伊吹にギュッと抱きしめられる。
「千花からしたらあっという間で強引だったかもしれないけど。俺はやっとこうなれたって感じだから。これからどんどん甘やかすからな?千花は俺にしっかり頼って甘えて?」
伊吹からの優しく甘い囁きに身も心も震える。
これは喜び?
私はこの綺麗な幼馴染みに愛されているを、この言葉と態度で嫌という程実感した。
それは私に歓喜をもたらした。
自覚してなかったけれど、私も相当伊吹を好きだったみたいだ。
「ふふ、千花はホントに顔に出るね。俺のわかりやすい言葉に喜んでるでしょう?ホント、俺の奥さんは可愛いな」
そう言うと私の顎をすくい上げて、もう片方の手で後ろ頭を支える。
そうして私たちは夫婦になってから、二人にとって初めてのキスをした。
啄むような軽やかでやさしいキスは次第に熱く、深くなっていく。
初めてのはずの私なのに身体も思考も溶けていって、伊吹に委ねてそのキスに応える。
ここで息を吸えと言うように、優しく少し離れてはまた食まれるキスに溺れるようで、私は伊吹の首に手をかけた。
するとそれを待っていたのか、そのまま横抱きにされベットへと移動した。