イケメン医師は今日も新妻が可愛くて仕方ない
エコーが終わって着替えて診察室に戻る。
「はい、しっかり妊娠してるね。おめでとう。双子だから、これからが大変だけど。そこはほら、僕らが居るからドーンと構えて過しなさい」
そう言ってくれる義父さん。
確かに旦那は専門は違えど医者、自分は看護師だし義父は専門の産婦人科医。
こんな心強い環境ってないよね。
「はい、ありがとうございます」
そう、伊吹と目線を合わせて義父さんに言う。
「それでね、相談なんだけど。双子だと身体の負担も大きいからね。病棟勤務は厳しいと思う。かと言って内科の診察室勤務も向かない。だから産休に入るまでここ、産婦人科の診察担当で入らない?」
そう義父さんに提案された。
それを聞いていた師長も、ニコニコとうなずいて答えてくれる。
「そうですね、ここなら何かあればすぐ対処も出来ますし。安心だと思うわよ?」
そう師長もオススメと言わんばかりに言ってくれる。
「診察だから、夜勤無しだしね。そこら辺はほら家の嫁だから融通しちゃうよ。産休も早めに取らせるからね。双子は早産になりやすいし」
そうお義父さんの言葉を聞いて、伊吹は私を見ながら聞いた。
「千花が仕事を続けたいなら、それが一番いいと思うよ?どう?」
そう伊吹にも聞かれて、私は自分の素直な気持ちを言った。
「出来る限り続けたい。ご迷惑おかけするかもしれませんが、その勤務形態でお願いします」
こうして、妊娠判明からすぐに病院内での配置がえまでスムーズに進み、私の妊婦生活が始まった。