イケメン医師は今日も新妻が可愛くて仕方ない
過保護なマタニティーライフ
勤務形態も変わり、慣れた内科病棟から産婦人科の診察担当に移動して2週間。
特に強いつわりも無くて、診察勤務にも慣れてきた。
そんな時、次の検診をするよと言われてこの日の昼休み伊吹もやって来て義父さんがエコーで診てくれた。
この間の白い影がもっと大きくなって頭と体、そして腕や足みたいな小さな丸が出来ている。
たった2週間でこんなに成長するんだ。
赤ちゃんってすごい!
そんな感じでエコーの画面に釘付けになる私。
それは隣にいる伊吹も同じで、モニターを眺めながらしみじみと呟く。
「研修時代にも見たけど、ホントに赤ちゃんの成長は凄いな」
「ホントだね!こんなに大きくなるなんてね!」
そう話していると、お義父さんはしっかりエコーの機械を操作してお腹の子どもたちを診てくれる。
「うん、順調だな。さて、二人のサイズを測るよ」
そうして、推定体重などを吟味して予定日が算出される。
「予定日は5月2日だね。でも双子ちゃんだからこれより早いだろうから4月の下旬には出産だと思ってて」
そう義父さんが言う。
四月。
来年の春には家族が一気に二人も増える。
とっても楽しみで思わずお腹を撫でてしまう。
最近すっかり撫でるのが癖になった。
「四月か、暖かくなる時期だし。良かったな、楽しみだ」
そう言ってニコニコ顔の伊吹。
最近はすっかり過保護で通勤はいつも一緒だし、夜勤でもその前に私を家に送り届けてからまた病院に行くとかしてる。