黄色いレシート
10年前にあの食堂にいた少女タエ。


そして今日出合ったタエの姿がダブってみえる。


もしかして彼女は同一人物だろうか?


そんな考えた頭をよぎり、明美は左右に首を振った。


そんなことはあるはずない。


ただの記憶違いだろう。


「ここで会ったのも何かの縁ですし、今から家にきませんか?」


咲紀さんの申し出に明美は目を丸くした。


「いえ、そんな……」
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