黄色いレシート
けれど、簡単に受け取る事ができるものじゃなかった。


「大丈夫だよ。このお帽子はね、風に飛ばされても誰かのところに辿りつくんだから!」


マミが自信満々にそう言った。


「そうなんだ?」


「マミのお父さんがこのお帽子を拾ったの! そしたらね、このお帽子が明美お姉ちゃんを連れて来てくれたんだよ!」
< 194 / 212 >

この作品をシェア

pagetop