ずっと好きだ! 先生のこと
プロローグ
「先生、好きだ」
静かにオレは吐いた。
放課後、誰もいない。
先生とオレの二人きり。
窓から少し西陽の差す薄暗い教室の片隅で、オレは先生にキスをした。
あの日の事、今でも鮮明にオレは覚えている。
先生?
先生は覚えてるかな?あの日初めて交わしたキスの事……。
衝撃的だった。
大人になり切れない、未熟だったオレの言葉にちゃんと耳を傾けてくれて、
オレの気持ちを真っ向から受け止めてくれた人。
優しく包んでくれたその手はとても優しかった。
忘れられるはずがない!
だって先生は、オレの青春を彗星の如く駆け抜けて行った人だから。
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