ずっと好きだ! 先生のこと
梁瀬は、生まれ持ったスタイル、顔もそこそこ可愛い。
背は飛び抜けて高かったな。
それが功を奏したのか、高校在学中に、町を歩いていると、「モデルにならないかと?」とスカウトされ、卒業する頃には売れっ子読モになっていた。
けれどこのままではダメだと彼女も悟り、大学受験も考えたらしいが、語学留学のためアメリカ留学を決意した。
本格的に自分を磨くため、また自分に何が足りないか、そして、堂々と胸を張って職業は「モデル!」と言えるようになるため。
ウォーキングやポージング、メイクなどの勉強にも必死に取り組んだ。
その間に、日本では読モとしても人気があったため、タレントとしても活躍していた。
チヤホヤされる中で、梁瀬は将来に不安を持っていた。
この人気はいつまでも続かないと。
日本とアメリカを行き来しながら不安が募って行った。
アメリカでは、モデルになるため本格的なスクールに通ってる、ただの留学生でしかなかったから。
そんな中、国内最大級のファッションショーに出てみないかとオファー来た。
メインステージのランウェイを歩くという大きな晴れ舞台。
梁瀬はこの仕事を受けた。
そのお陰で、一躍脚光を浴び、CMやモデルの仕事、ドラマ出演とどんどん仕事が舞い込んで行った。
ファッションショーがきっかけで、運命的!?とも思える出会いも果たす。