ずっと好きだ! 先生のこと
先生の授業がある日は、先生が教室に来る時間に合わせて、偶然装ってオレは教室に戻るようにした。
「あ!先生!古文の単語のテスト止めない?」
何気ない会話でも繋がり持とうとしたオレ。
「そうしたいんだけどね~止めない!出す側は楽しんでるかも!?
なんて嘘嘘!」
オレの声に気付いた先生は、迷惑そうな顔一つせず、笑って返してくれた。
だから自然とオレも笑顔になれた。
何だか、どんどん先生に惹かれて行く。
甘い香りがするから誘われるように。
そこに花があるから蜜を求めるように。
先生を見たらドキドキした。
先生の授業が楽しみなってた。
先生の授業のある日は一日が幸せだった。
家に帰ってもその笑顔を思い出したら、明日に繋げられた。
けど、
先生に逢えない国語の授業のない日は終わってた。
淋しかった。何か物足りない。
気が付いたら先生のことを考えている。
毎日先生に会いたい!!
まさかオレ、先生に?
先生の事を考えると胸の辺りが熱くなる。