ずっと好きだ! 先生のこと
届きそうで届かない
オレの心と平行して、相変わらず自由欄のやり取りは続いた。
正直書く事にも限界があった。
出来ることなら、
「先生好きだ!付き合ってください!」
なんて書いてみたい。
他のヤツ等がどんな事を先生に質問してるかなんて分からないし、
次第にオレは落書きをするようになった。
始めは、なぜか河童、そしてゴリラ、蝶、それから~花。
思い付いて描きたいものをただ描いてただけ。
その自由欄に描いた絵の返事、評価は……
怒られると思っていたのに、ちゃんと感想が書いてあった。
・個性的な絵ね?
・下描きだけで仕上がってる!
・描くごとにリアルになって行ってる!
・ほんとに本物みたいで素敵だわ!
オレはこれに調子に乗って授業もそっちのけで、
ノートに本格的に描くようになった。
マーカーは常に持っていたから、今度は色も付けて。
でもこのノートは見せるつもりはなかった。