ずっと好きだ! 先生のこと
学校でもクラスの連中がオレが変わったと噂した。
他人が勉強を始めたら焦るのだろうか?
頑張る人間を馬鹿にする!
そんなに気になるなら、人の事を言う前に自分もやればいいのに。
この時ほど人間て卑しい生き物だなと感じたことはなかった。
「一条!お前最近変わったな?何がって笑わなくなった。」
北嶋が心配気に声を掛けて来た。
「そっか?オレは何一つ変わってねぇけどな?」
オレは余裕あり気に言った。
北嶋の向こう側で梁瀬も心配気な顔を覗かせていた。
国語の授業でも、何だか先生と視線が合う回数が増えた気がする。
どんだけオレは先生を見てんだよ~全く~はぁ~。
でも、先生と廊下ですれ違う時、
「一条君、大丈夫?何か最近元気ないみたいだけど?」
な~んて声を掛けてくれるから、
一応オレの存在は先生の中に少なからずあるんだな~、
そう思ったら嬉しかった。
その嬉しさの勢いに任せて、
「先生!分からないとこあるから、教えてくれませんか?」
思わず言ってしまった。
すると、
「そうなの?構わないけど。じゃぁ~放課後でいいかな?待ってて?」
先生の言葉に、オレは縦に大きく首を振った。
まさかのオッケ~!!!!
やった~!!!!——————心で叫んだ!!