ずっと好きだ! 先生のこと
「あ!そうだ」
突然先生は袋から何かを取り出した。
取り出してすぐ、オレンジと紺の二色使いのマフラーをオレの首に掛けた。
「メリークリスマス」
「……!?」
「頑張って編んだんだからね?大事にしてよ?」
「あ、ありがとう」
「結構得意だったりするのよね?」
「……」
思い掛けないプレゼントに声も出なかった。
先生も忙しいのに時間の合間に編んでくれたんだ。
その気持ちがとても嬉しかった!
それにオレの好きな色覚えててくれたんだ——————
「大事にする!」
改めて、
「メリークリスマス!先生」
オレは先生の手を夜空にかざし、指に乗るダイヤのように星とリンクさせた。
「いつか本物をこの指にはめてあげる。オレ先生を嫁さんにする!絶対に!」
「期待しないで待ってる」
驚いた顔を見せたものの、先生は笑って返した。
先生は冗談だと思ってるかもしれないけど、オレは本気だ。
どんな事があっても必ず迎えに行く。
オレは先生の手を握った。
このまま時間が止まればいいのに……