ずっと好きだ! 先生のこと
気付けば教室は散乱していた。周りは引いていた。
オレと北嶋は職員室に呼ばれた。
上手い具合に担任鈴木は、ちょうど席を外していていなかったよう。
南先生は人目を避けるため、オレらを別室、生徒指導室へ連れて行った。
「何があった?お前ららしくない」
「……」オレと北嶋は黙ったまま。
「まぁ、多感な時期だから意見の食い違いの一つや二つはあるだろう。
けど、暴力は好ましくないな」
「……」
「このままお前ら帰しても、二人大丈夫だな?」
言いたいことがあるなら今のうちに吐いておけ!わだかまりなく、いつもの二人でいろと言う意味だった。
「すみませんでした……」
オレと北嶋はそう言って部屋を出た。
「戻る前に、保健室で手当てして来い!その後はクラスのみんなに謝罪して、散らかった教室を片付けてこい!」
出る間際に南先生は言った。