ずっと好きだ! 先生のこと
あの南先生も、きっと勘付いていたはず、だって、
「ここんとこ早川先生よく笑われるようになりましたね?
心持ち肌艶もしっとりされてるようで、きらめいている。
さぞかしプライベートの方も充実されてるんでしょう。」
などと、セクハラ!?とも取れる発言を、意味あり気に先生に言ったくらいだし。
いつか北嶋が言っていたように、周りがオレと先生の関係に気付き始めていた。
でもそれは全部オレのせいだ。
オレの軽率な行動が招いた結果だから。
学校で先生と接触を望んだオレがいけなかった。
オレが先生に逢いに行く度、
「学校では絶対にダメ!!今の関係を壊してしまうから!
ううん!それだけじゃない!お互いの立場も心も失ってしまうから!」
と先生はずっと学校で密会することを拒んでいたのに。
オレは自分しか見えず、自分の感情だけを優先した。
自分が望むものはきっと先生も同じなんだと信じていたから。
ただ自分に夢中なだけな事にも気付かずに。