君が好きです
彼女は泣き崩れた"アイツ"の腕の中にいる。


「翼くんッッーー蓮見くんが無理矢理。

私、翼くんが好きだったのに」

唇を押さえて泣いてる女の子の頭を撫でる翼。




「大丈夫、大丈夫」


ただ、そう言う。


気づいた。


翼も、その子が好きなんだと。



なんだ、翼とその子は、両想いだったんだ。


俺が好きな子は、みんな翼を好きになる。


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