君が好きです
剣道、空手、柔道、スポーツはなんでもできる。


親が警察のトップだから、余計に私は武術を教わった。


自分の身は自分で守れ、と教わった。


そんな私が今さら、人に助けて貰うとかあり得ない。


「晃ーー私が強いの知ってるでしょう?


自分の身は自分で守れるよ」


ねぇ、頷いてよ。


分かったよ、って言ってよ。




「それでも、助けたいーー



強くなりたい」







なんでーーー?



そこまでして、助けたいの?



私ー分からないよ。



泣きたくないのに、泣けてくる。


ダメだ、泣いちゃダメーーー


これじゃまた…………



「おい、華恋ちゃん、泣かすなよ。最低だな、ヘタレ男」


私のせいでーーーー



「ヘタレ男最低だよね。」



責められるーーー



「だから、翼に負けんだよ」




傷つけるーーーー


泣き止まなきゃ。


だけど、非情にも涙は止まらなかった。



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