君が好きです
「なッッ…………その目止めろし」



急に赤い顔をした男の子に、首を傾げた。



「だから………ッッ、何この生き物ッッ」


さらに顔を赤くする赤い髪の毛の男の子。



生き物って人間ですがーーー



私は、首を傾げた。


「聖〈セイ〉、華恋は俺のだからな」



赤い髪の男の子は、聖くんと言うらしい。


探してくれたんだよね、私を。



「あの、聖…くん。知らない私を探してくれてありがとうございました」


そう満面の笑顔で微笑む。



聖くんは私をジッ、と見る。


ん?


さらに顔を赤くする聖くん。


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