君が好きです
「みんな、教室戻って。私大丈夫だからーー」


「でも、華恋ちゃんを置いてけない」


「大丈夫ーー逃げて‼」


お願い従って。


巻き込みたくないの。


私の強い瞳に押される様に、みんなが離れたのを見届けて、私は男を見た。


男は、舐める様に私を見ると私のサラサラの髪に触れた。


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