君が好きです
ーーーーーーガッ



「触らないで」



私の振り下ろした腕は、奴の肩を直撃し、グラリ、と体が揺れた。



「いてて、油断したわ。


君、武術習ってるらしいね。


可愛いのに、強いって総長が言ってたわ。


けど、負けたんだろう?」



ん?


私が負けた人は、あの人しかいない。


総長ってまさかーー



「華恋!!」



知ってる声に振り向くと、息を切らした晃がいた。



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