君が好きです
「その強き、好きだよ。


気の強い女を鳴かせるのが、堪らなく好きだ」



そう、耳元で囁かれ身震いする。



グッ、と握られた手に力が入り引き寄せられ一瞬の隙ーーー合わさる唇と唇。。



一瞬、何が起きたのか分からず目を見張る。


私、キスされたーー?



ニヤリ、と笑う男。


不気味なまでに、歪んだ顔。



「いやぁ!!!離してッッ」


触られたくない。

お願い、離して。



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