君が好きです
*翼side*


校門前で、"アイツ"を待ってたらようやく来た。

なのに素通りしやがって、声かければ驚くし、なんなんだ、アイツは。


なんで、キスした言えば遊びーなんて言う奴を殴ろうと振り落とした拳をーーー



華恋が、掴んだ。



知ってた。華恋は、空手も柔道も有段者で親は警察のお偉いさん。


強いのは当たり前。


だけど好きな女は、俺が守りたい。


「知ってるよ、君が強いこと。


それでも、守りたい」


そう言う俺に潤む目。


弱い部分も知ってるよ。
< 28 / 268 >

この作品をシェア

pagetop