君が好きです
言い返したい。

だけど弱いのは事実。


だけどこいつらには関係なくない?


他人だし、関わりないし。


「華恋ちゃんが好きな割りには告白も出来ない、そっちのがヘタレじゃん?」



ああ、言っちゃった。


やべ、怒ってる。

顔真っ赤にしてる。


「うるせー、コイツ!!」 

拳が、振り落とされる。



構えしか出来ない情けない俺。



ーーーーガシッ




知らない腕が伸びてきて、男の腕を掴む。


「いじめとか、だせーことしてんなよ」



誰?


うちの学校の指定制服を、崩した着こなし。


逆立ったアッシュの髪を弄ると、ひねりあげた。


「いてー、離してくれ‼」



リーダーが悶える。


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