君が好きです
だってだってまさかの真実にびっくり。


翼くんって先輩だったんだ。


「タメ口聞いてごめんね」



思わず謝る私に、翼くんはクスクス笑う。


「だから言いたく無かったんだよ。


先輩って分かれば、よそよそしくなる気がしたんだよ。


だから、わかってもそのままで居てよ」



あっ、なるほど。 
 

「うん、わかったよ。


翼先輩ありがとう」


私は笑顔を向けた。


リーンゴーンカーンゴーン。


あっ、昼休み終わった。


「私先戻るね、次体育だから準備あるの。


翼先輩またね、晃も、バイバイ」


からかうように言う"翼先輩"と呼ぶ華恋の後ろ姿を見てる、金澤。


赤くなる顔を抑えた。



「ずるいよ、まじ」


< 50 / 268 >

この作品をシェア

pagetop