君が好きです
「あのさ、キス急にごめん。

だけど好きだから」


人のいない校舎裏で、さっきのこと蒸し返されて、恥ずかしく顔が赤くなる。



「大丈夫、嫌じゃなかったの。


不思議と嫌じゃなかった」


好きなのか、聞かれたらわからない。



だけど、嫌じゃなかった。


「もし、俺と付き合うならアイツとは仲良くしないで」



"アイツ"?


私は首を傾げると、翼くんが静かに言った。


「西道 晃。幼馴染みくん。


アイツも華恋が、好きだから必要以上に仲良くしないで」


翼くんと付き合えば、晃と仲良く出来ない?



元から隣にはいたけど、必要以上には仲良くはしてない。


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