君が好きです
どうしても、すれ違うーー

ちゃんと伝えます私の気持ち

「翼くん、私晃にちゃんと伝えたい。

ちゃんと言わなきゃ。ついてきてくれる?」


ちゃんと伝えなきゃと言う意志は、固くだけどちょっと不安げな君がいる。



だよな、一人でなんてだいたい行かせるわけない。


不安で仕方ないし。


私達は、教室に戻るそこには晃は居なかった。


「晃知らない?」



私は廊下側に固まる男子に聞いた。


「どっか行ったよ、アイツ最低だよな。華恋ちゃん気にしないで、絞めといたから」


絞めといたーーーー?



「無理矢理しょうとか、最低だよな」


最低かもーーだけど。


「最低なのは、お前らも一緒だろ?


華恋が、危ないとき野次馬状態で誰も助けない奴らも同じ最低だよ。


アイツだけのせいにしてるけど、こんだけ男が居てお前ら、なんかしたか?」


俺の言葉に誰も答えない。


みんな、下を向く。


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