君が好きです

「分かるけどな、俺も振られたから。


けどな、俺は決して諦めない。


翼が、華恋ちゃんを守れなきゃ俺が華恋ちゃんを守るし。


だから、お前も強くなれ」



強くなるーーーー



それは、簡単なようで難しい。


誰かを守りたい……そう言う気持ちが、人を強くするんだ。

「先輩、俺はーーー「お前にはその素質がある」


「じゃあな」

俺はアイツの言葉を切り、淡々と話しては去る。


片手を上げ、屋上を出た。