さかさまさか
タイトル未編集
平坂悠礼は、ごく平凡な男子高校生であった。受験を来年に控えた、私立共学校の。
彼が家の側にある、夕日へ続く坂を登っていた時のことであった。
「ね、これ落としたけど」
突然、同じ制服を来た女子高生に話しかけられた。
「え、これ僕のじゃないけど」
誰のものかわからないネジを渡された。
「あら、てっきりあなたの頭のネジでも外れていたのかと。」
初対面でこんなことを言ってくる、頭のおかしい奴だと思った。これが彼女、於都世恋乃華との出会いだった。
彼が家の側にある、夕日へ続く坂を登っていた時のことであった。
「ね、これ落としたけど」
突然、同じ制服を来た女子高生に話しかけられた。
「え、これ僕のじゃないけど」
誰のものかわからないネジを渡された。
「あら、てっきりあなたの頭のネジでも外れていたのかと。」
初対面でこんなことを言ってくる、頭のおかしい奴だと思った。これが彼女、於都世恋乃華との出会いだった。