【短】世界でたった一人、愛してはいけない『人』
第一章 さびしいのは私だけですか?
この頃、神さまは忙しいご様子です。
もう三日は寝ていらっしゃらないの。
朝から晩まで、 あっちこっちを忙しそうに駆け回っていらっしゃる。
だから私とも遊んでくれないの。
いつもは『にゃー』と可愛らしく鳴けばおひざに乗せて撫でてくださるのに。
それがないのがなんだか寂しいな。
神さまにとっては三日も一年も、なんなら100年だって同じ一瞬だろうけれど私にとっては違うのに。